神経内科
2005年1月13日臨床実習で先週と今週は神経内科を回っています。
といっても病棟で私が担当していた患者さんは先週のうちに退院され、学生も参加する科全体のイベント以外にはやることがなくて暇な状態です。そういうわけで今は病棟の患者さん達の疾患を中心に専ら教科書を読んで勉強しているところです。
大学病院の神経内科病棟で感じることは、治療で何をするというよりも診断をつけるまでの過程がはるかに大変だということです。その証拠に、病名が○○疑いとなっているままの患者さんが他科と比べて圧倒的に多い気がします。
実際に私が担当していた患者さんも臨床症状からは某疾患を強く疑わせるものの、画像や核医学検査、生理学的検査などからは有意な所見が一切得られず、確定診断に到らないまま外来フォローという形で退院されました。
逆に、院外実習で市中病院へ行くと、あれこれと外国人の名前がついた○○症候群のような類、いわゆる教科書や国試でならよく名前を聞くような“代表的”疾患の患者さんを見かけることはほとんどなく、圧倒的に多いのが脳梗塞、高血圧性脳出血、くも膜下出血の患者さんでした。これらの疾患については、発症様式から診断の流れ、急性期と慢性期の治療方針の違いなどを現場の先生から懇切丁寧に教えていただき、次に患者さんが運ばれて来たら私も先生の真似事くらいはできるかな・・・・などとオメデタイ勘違いをしてしまうところでした。
でも、やはり現場で学ぶというのは大事なことで、教科書で強調されていたことが何故そうなのか、あるいは教科書には書かれていないけど本当は見逃してはいけないこと、逆に教科書にはこのように書かれているけど本当は間違っていること(または現実的ではないこと)などを生きた知識として学べる機会は今後も大切にしていきたいと思います。
ただし、ろくに教科書も読まないまま“実戦派”と称して不勉強の隠れ蓑にするのは大間違いで、しっかりと書物から得た知識について現場で再確認しながら自分自身で重要度を整理し直す、これが理想だと思います。
はたして今の自分について言動が一致しているかどうかは甚だ怪しいところですが、少なくともこのような考え方をできていることだけでも幸せに思い、あとは実践あるのみで頑張っていきたいと思います。
といっても病棟で私が担当していた患者さんは先週のうちに退院され、学生も参加する科全体のイベント以外にはやることがなくて暇な状態です。そういうわけで今は病棟の患者さん達の疾患を中心に専ら教科書を読んで勉強しているところです。
大学病院の神経内科病棟で感じることは、治療で何をするというよりも診断をつけるまでの過程がはるかに大変だということです。その証拠に、病名が○○疑いとなっているままの患者さんが他科と比べて圧倒的に多い気がします。
実際に私が担当していた患者さんも臨床症状からは某疾患を強く疑わせるものの、画像や核医学検査、生理学的検査などからは有意な所見が一切得られず、確定診断に到らないまま外来フォローという形で退院されました。
逆に、院外実習で市中病院へ行くと、あれこれと外国人の名前がついた○○症候群のような類、いわゆる教科書や国試でならよく名前を聞くような“代表的”疾患の患者さんを見かけることはほとんどなく、圧倒的に多いのが脳梗塞、高血圧性脳出血、くも膜下出血の患者さんでした。これらの疾患については、発症様式から診断の流れ、急性期と慢性期の治療方針の違いなどを現場の先生から懇切丁寧に教えていただき、次に患者さんが運ばれて来たら私も先生の真似事くらいはできるかな・・・・などとオメデタイ勘違いをしてしまうところでした。
でも、やはり現場で学ぶというのは大事なことで、教科書で強調されていたことが何故そうなのか、あるいは教科書には書かれていないけど本当は見逃してはいけないこと、逆に教科書にはこのように書かれているけど本当は間違っていること(または現実的ではないこと)などを生きた知識として学べる機会は今後も大切にしていきたいと思います。
ただし、ろくに教科書も読まないまま“実戦派”と称して不勉強の隠れ蓑にするのは大間違いで、しっかりと書物から得た知識について現場で再確認しながら自分自身で重要度を整理し直す、これが理想だと思います。
はたして今の自分について言動が一致しているかどうかは甚だ怪しいところですが、少なくともこのような考え方をできていることだけでも幸せに思い、あとは実践あるのみで頑張っていきたいと思います。
コメント