なぜ医師を目指したかと問われて
2005年6月18日大学のほうはクリニカル・クラークシップ終了により6月から実質夏休み状態になり、今は各自が就職活動(マッチングで受験を希望する研修病院の見学)や国家試験の勉強に励んでいます。
先日、これから7月に見学実習をさせていただく某病院で実習申込書の提出を求められました。
その中で、
「なぜ医学部あるいは医師を目指したのですか? 将来どんな医師、どんな医療をやってみたいですか?」
という欄がありました。
この日記をご覧になっている医学部生や受験生の方々でしたら、同じ質問に対してどのような回答をなされるでしょうか。面接用の模範解答ではなく、あくまでも自分自身の本音として。
よく、医学部入学直後には「初心を忘れずに・・・・」などという訓辞をいただきましたが、ろくに知識もない状態での浅はかな初心などは忘れてしまっても構わないと思います。というと感じの悪い響きになってしまいますし、浅はかな初心とは何だという抗議の声も殺到しそうですので、もう少し表現を改めましょう。
初心を記憶として覚えておくことは大事かも知れませんが、それを自分の中での揺るぎない信念として持ち続ける必要はありません。
やはり医学部6年間の中で新たに見えてくるものは膨大で、むしろ入学時の価値観などは二転三転するほうが自然ともいえます。しかも、これは学生時代だけの話ではなく、医師になればなったで同じことが繰り返されるのではないかと思っています(なってみないと分かりませんが・・・・)。
私自身、医学部に入った理由なんて軽薄なものでした。もちろん医師に対する漠然とした憧れ程度はありましたが、それだけが他と比べて突出しているわけでもなく、センター試験で運良くまぐれ当たりのような成績だったことを契機に医学部を受験してみたら合格してしまった、それが実情です。
そんな私でも今では自分なりに思うところがあり、やはり医学部を選んで正解だった、医師としてこんな道を歩みたいというものが見えかけています。本当は「見えている」と書きたいところですが、実際に医師になってからの変化を想定して「見えかけている」にとどめておきました。
さて、冒頭の実習申込書で私は当然ながら正直に書く訳にはいかず、いわゆる初心ではなく現在の考えを書いて提出しました。それでも紙面に限りがあり、本当はもっと奥に秘めた思いまでは書き切れなくて平凡な内容になってしまいましたが。
一応、こんなふうに書きました。
社会的に絶対不可欠な尊い職業であること、医学の進歩には際限がなく常に発展途上であること、収入的な面でも比較的安定した生活を期待できること、これらの観点から医師を目指しました。
将来は自分の専門科に関係なく幅広く患者さんの全身状態を診られること、それと同時に必要な場合は適確な判断とタイミングで他科へ紹介できる能力のある医師を目指したいと思っております。
・・・・と。
どうせ8月の選考試験でも面接がありますので、申込書で書き切れなかった部分はその時に語らせていただくつもりです。
先日、これから7月に見学実習をさせていただく某病院で実習申込書の提出を求められました。
その中で、
「なぜ医学部あるいは医師を目指したのですか? 将来どんな医師、どんな医療をやってみたいですか?」
という欄がありました。
この日記をご覧になっている医学部生や受験生の方々でしたら、同じ質問に対してどのような回答をなされるでしょうか。面接用の模範解答ではなく、あくまでも自分自身の本音として。
よく、医学部入学直後には「初心を忘れずに・・・・」などという訓辞をいただきましたが、ろくに知識もない状態での浅はかな初心などは忘れてしまっても構わないと思います。というと感じの悪い響きになってしまいますし、浅はかな初心とは何だという抗議の声も殺到しそうですので、もう少し表現を改めましょう。
初心を記憶として覚えておくことは大事かも知れませんが、それを自分の中での揺るぎない信念として持ち続ける必要はありません。
やはり医学部6年間の中で新たに見えてくるものは膨大で、むしろ入学時の価値観などは二転三転するほうが自然ともいえます。しかも、これは学生時代だけの話ではなく、医師になればなったで同じことが繰り返されるのではないかと思っています(なってみないと分かりませんが・・・・)。
私自身、医学部に入った理由なんて軽薄なものでした。もちろん医師に対する漠然とした憧れ程度はありましたが、それだけが他と比べて突出しているわけでもなく、センター試験で運良くまぐれ当たりのような成績だったことを契機に医学部を受験してみたら合格してしまった、それが実情です。
そんな私でも今では自分なりに思うところがあり、やはり医学部を選んで正解だった、医師としてこんな道を歩みたいというものが見えかけています。本当は「見えている」と書きたいところですが、実際に医師になってからの変化を想定して「見えかけている」にとどめておきました。
さて、冒頭の実習申込書で私は当然ながら正直に書く訳にはいかず、いわゆる初心ではなく現在の考えを書いて提出しました。それでも紙面に限りがあり、本当はもっと奥に秘めた思いまでは書き切れなくて平凡な内容になってしまいましたが。
一応、こんなふうに書きました。
社会的に絶対不可欠な尊い職業であること、医学の進歩には際限がなく常に発展途上であること、収入的な面でも比較的安定した生活を期待できること、これらの観点から医師を目指しました。
将来は自分の専門科に関係なく幅広く患者さんの全身状態を診られること、それと同時に必要な場合は適確な判断とタイミングで他科へ紹介できる能力のある医師を目指したいと思っております。
・・・・と。
どうせ8月の選考試験でも面接がありますので、申込書で書き切れなかった部分はその時に語らせていただくつもりです。
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